ゴルフ史に残る不世出のプロゴルファー、ジャンボこと尾崎将司プロ。
卓越した感性を持ち、ゴルフクラブにも極めて造詣深い、尾崎プロからの信頼を受け、その全盛期のクラブ開発に携わった経験を持つのが、弊社代表、増田雄二です。
その関係は今も変わらず、2013年つるやオープンで、尾崎プロが男子レギュラーツアー初のエージシュートを達成されたとき、そのバッグには、増田が尾崎プロのためだけに制作したスペシャルチューンウェッジが入っていました。
後に『スタジオウェッジ M425』として製品化するモデルです。
一世を風靡した「WOSS」パター、「TMJ」といった名器の生みの親でもある増田の独創的なクラブ開発のアイディアは、尾崎プロとの妥協を許さないやり取りの中から培われたものです。
高機能をもたらす設計思想と、ゴルファーの感性を満たすデザイン。
増田雄二にしか生み出せない発想が、マスダゴルフのクラブには結晶しています。
現在、市場で販売されているゴルフクラブの多くが、悪いスイングを補う機能をもった道具です。
「スライサーにはヘッドの返りを良くする」、「低スピンにすると飛ぶ」、「慣性モーメントの大きなヘッドは曲がりにくい」など、現在のゴルフクラブの常識や流行は、物理的には間違ってはいないかもしれません。
しかし、クラブの設計コンセプトとして、最も効果的なアイディアなのか?と聞かれれば、それは違うのではないかというのが、マスダゴルフの考えです。
悪いスイングでもそこそこの結果が出てしまうクラブは、技術の停滞を招くだけでなく、その人が本来持っているポテンシャルを毀損してしまいます。
クラブは、プレーヤーの能力を引き出すものであるべき。
そのために我々は常に常識を疑い、独自のものづくりを行っています。
流行に左右されることなく、マスダゴルフの設計思想は一貫しています。
マスダゴルフのクラブは、振っているうちにスイングが良くなり、ゴルフが上手くなるようなクラブ。操作感が高く、クラブの動きが感じられて、自然とフェースローテーションとスピンのコントロールを促します。
良くない動きを補うのではなく、クラブによってスイングを良くするのです。
マスダゴルフは、千葉県八千代市に自社工場を持ち、多くの工程を経て製造されます。全ての製品を、増田雄二をはじめとしたスタッフが、ひとつひとつ厳正に検品し、品質管理を行っています。
2014年からはグリップ工場を併設し、独自の発想で根強いファンを持つ『スリックフィットグリップ』を製造しています。グリップまで作るクラブメーカーは、現代ではほぼ例がないことですが、自社製造へと舵を切ったのは、高品質と日本のものづくりへのこだわりのためです。
人間が使う道具として、ヘッド形状が描く線、ふところのつくりなど、本当に微妙な部分がゴルフクラブには極めて重要になります。
創業以来、マスダゴルフの変わらぬ人気モデルである『STUDIO』パターは、精密な機械加工で削り出されたヘッドを、最後に手作業で熟練工が仕上げ研磨を施します。道具として本当の意味で機能しているかを、人の目で見て仕上げているのです。
マスダゴルフのプレーヤーの感性を呼び起こすようなクラブは、ゴルフクラブに深い理解があり、プレーヤーが使用する情景までイメージしながら作ることの出来る職人の手によって生まれています。